現在、ネットカジノの立ち位置は、合法でもなし違法でもなし、おおかたグレーゾーンといういい方が正しく、そこにもどかしさを感じている方々も多くいらっしゃることでしょう。
 
いま、多くの人たちが注目しているのは、「IR カジノ法案」ではないでしょうか。
IR カジノ法案が可決されて、まだ実際に施行されている訳ではありませんが、日本でのカジノ運営も現実的となりました。
 
IR カジノ法案とネットカジノはどのような関わり合いを持つのでしょうか。
近い将来、日本でもネットカジノは合法と言われる日が来るのでしょうか。
 

IR カジノ法案の現実はどうなっているのか?

IR カジノ法案の現実はどうなっているのか?
IR カジノ法案の最新情報というと、2020年1月にカジノ管理委員会ではじめての会合がスタートしました。
IR カジノ法案が立法したあと、新しい一歩が踏み出されたことになります。
 
ただし、IR カジノ法案に対しては、未だに野党の廃止案も存在するため、IR カジノ法案そのものが撤退することは考えにくいですが、当初予定されていた2025年ごろのIR施設開業は遅れてしまうかもしれません。
 
でも、「日本でカジノが出来るなんて夢にも思っていなかった」という方々もいらっしゃるでしょう。
 
また、一方では「カジノ程度に、なんでこんなに厳しい対応をしているのか不思議」という方々もいらっしゃるでしょう。
今まで日本はカジノにとても厳しい国だったのです。
 
2020年には、ラスベガスサンズ社が日本市場撤退の意志を表明する出来事が起きました。
ラスベガスサンズ社の日本市場でのカジノ展開は、ほぼ決定していたと言っていいでしょう。
撤退の意志表示の背景には、カジノライセンスを10年としている厳しさにあると言います。 
ラスベガスサンズ社では、その期間で利益を上げることはほとんど不可能という判断をしたようです。
 
実際に、IR カジノ法案によってカジノに対して寛容になったものの、まだまだ本来あったカジノに対しての厳しい目というものも残っているのかもしれません。
今後、まだまだ、IR カジノ法案は予断を許さない現状なのかもしれません。
 

IR カジノ法案とは

IR カジノ法案とは、特定複合観光施設区域整備法が完全に通過するまでの法案のことです。
IR カジノ法案のIR とは、Integrated Resort のことです。
 
実際に、IR カジノ法案は、カジノだけでなく、宿泊施設だったり、娯楽施設だったり、ショッピング施設が多く集まる総合的複合施設を建設することで、観光事業を活性化するために立案された法律なのですが、やっぱり軸はネットカジノです。
 
ネットカジノがなければ、ここに人は集まって来ないでしょう。
日本は、「まだカジノは出来れば日本にない方がいいと思っているけど、経済効果があるのなら誘致も仕方ないだろう」という程度なのかもしれません。
 
ですから、日本にカジノが登場しても、現在、合法でも違法でもないネットカジノも同時に合法化されるとは安易に考えることが難しいかもしれません。
 

カジノにあるハードル

カジノにあるハードル
 
カジノがオープンすれば、現在あるパチンコのように気軽なモチベーションでギャンブルができると思うのかもしれませんが、実際にはそうではありません。
 
国は、まだまだギャンブル依存症などを懸念した対応を取っているのです。
気軽にカジノが出来ないように、カジノに対して入場料6000円を設定しています。
何もお金を稼いでいないのに、6000円というお金を支払わなければならないのです。 
プラスα、カジノには軍資金も必要ですし、「それは高い」と思う人が多いのではないでしょうか。
 
また、日本人のカジノ入場には、回数制限をつけるということです。
運気がアップすれば、連続してカジノをしたいという気持ちを遮断しようとしているのです。
そして、チップのクレジットカードでの購入を禁止するという対応もあります。
カジノにおいて気やすくお金を引きだせないように、会場内はATMの設置を禁止しています。
 
以上のような対策によって、プレイヤーは手元のお金がなくなってしまえば、カジノから離脱しなければなりません。
このような日本の厳しい姿勢が見られる以上、違法でも合法でもない現在のネットカジノの立ち位置が、IR カジノ法案で変わると見ることができるのでしょうか。
 

カジノ法案でネットカジノはグレーゾーンでなくなる?

カジノ法案でネットカジノはグレーゾーンでなくなる?
 
現在、ネットカジノは、違法でありませんので安心してプレイしてもらって問題はありませんが、合法でもないということなので、いささか気持ちが晴れないという方々もいらっしゃることでしょう。
 
そのような方々は、IR カジノ法案によって、違法でも合法でもない中途半端な立場から卒業できると期待しているのかもしれません。 
しかし、IR カジノ法案においては、ネットカジノについて何も触れていないのです。

そもそも、IR カジノ法案は、特定複合観光施設を許可するためのものであり、カジノを中心と考えてはいますが、周辺にある施設に対しての論議です。
そちらの方の法整備を一生懸命していかなければならないので、現在、ネットカジノは100%無視の状態です。 
IR カジノ法案によって、実際にカジノがどこでも出来ますよ、ということが認められている訳ではありませんので、実際に日本のギャンブルに対しての姿勢が寛容になったという見方も正しい訳ではありません。
 
今後、IR カジノ法案によってネットカジノに対してそれほど明るい兆しを見ることができませんが、それでも、日本にカジノが登場することによって、日本人のネットカジノに対する注目度もアップするでしょうし、そこから何かが変わることも予測することができます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA